【1~2万円】人気メーカーのライトショアジギングロッド全13モデルを徹底比較!【コスパ最強】

本記事では、実売価格1~2万円のライトショアジギング専用ロッドについて、
人気メーカーの全13モデルを徹底比較します。
釣りの初心者~中級者まで、幅広い層におすすめできる、コスパの高い価格帯です。
各メーカーから様々なロッドが発売されていますが、
一目ではどういった違いがあるのか分かりにくいです。

そこで本記事では、価格帯とタイプを絞った上で網羅的に比較するので、
読んでいただければ、後悔のない選択ができると思います。
記事の最後では、個人的におすすめするモデルをケース別に紹介しますが、
結論から申し上げると以下の通りです。

  • 不意の大物にも対応でき、万人におすすめできるのが、シマノのコルトスナイパーBB
  • 軽量性重視で予算に余裕がある場合は、メジャークラフトのトリプルクロス
  • 軽量性重視で予算を抑えたい場合は、アブガルシアのソルティースタイル
  • コスパ重視でさらに予算を抑えたい場合は、メジャークラフトのクロステージ

※価格は2024年9月現在のおおよその実売価格です。

本記事におけるライトショアジギングロッドの定義

本記事では、カテゴリーを絞って比較するために、以下のロッドに限定します。

ジグ重量はMAX50~60g

本記事におけるライトショアジギングロッドは、
ジグ重量30~40gがメイン、MAXで50~60gのものとします。
メインターゲットはハマチ(イナダ)などの中型魚になりますが、
不意にヒットした大型青物に対応できるモデルもあります。

長さは標準的な9.6ftで統一して比較

ライトショアジギングロッドの長さは、9~10ft程度です。
本記事では比較のために、最も標準的な9.6ftのモデルで統一します。
軽さや取り回しの良さを重視したい場合は、9ft台前半
遠投性を重視したい場合は、10ft台のロッドを選択するとよいでしょう。

2ピースの専用ロッドに限定

万能ルアーロッドや、エギングロッド・シーバスロッドなどを代用することも可能ですが、
本記事で取り扱うのはライトショアジギング専用のロッドとします。
また、持ち運びに便利な3ピース以上のロッドや、振り出しロッドも対象外とします。

選び方・差別化ポイント

まずは、メーカーやモデルごとにどういった違いがあり、どのような観点で選ぶのか見ていきます。

パワー重視か、軽量性重視か

各メーカーのモデルを見ていくと、不意の大物にも対応できるパワーを重視したモデルと、
軽量で快適な釣りができることを重視したモデルに分かれていることが分かります。
そして、その2タイプではグリップの種類が異なる場合が多いです。

パワー重視モデル

ライトショアジギングでは、釣り場によっては80cmを超えるブリなどもヒットするため、
そのような釣り場ではパワーのある竿だと安心できます。
パワー重視のモデルは、グリップがストレート(リールシートから竿尻まで繋がっている)
のものが多いです。
ストレートタイプは、少し重いですが、重心位置が手元に近くなるのでかえって持ち重りしにくい
などのメリットがあります。

(ストレートタイプのグリップ)

軽量性重視モデル

一方で、回遊待ちの釣りでもあるので、一日中キャストとシャクリをし続けられる軽量性も、
大きなメリットです。
軽量性重視のモデルは、グリップがセパレート(リールシートと竿尻のグリップが離れている)
のものが多いです。
セパレートタイプは、軽くて感度が高いですが、持ち重り感が生じる場合があります。

(セパレートタイプのグリップ)

どちらのタイプにするかは、釣り場でどういった魚が釣れるかと、
自身の体力などを考えて選ぶ
のがよいでしょう。
ストレート/セパレートというグリップ形状の違いもポイントです。

ガイドリング素材とガイド形状

ガイドリングの素材

ガイドについているリングの素材にも違いがあります。
この価格帯で用いられる素材には主に3種類あり、性能が高く高価な順に、
SiC > アルコナイト > Oリング(ハードガイド)になります。
高性能なものほど耐摩耗性、放熱性、滑りやすさに優れており、ラインへのダメージが少ないです。
中でもトップガイドには負荷がかかるので、トップガイドのみSiC、といったものもあります。

形状:Kガイドを採用しているか

Kガイドとは、ロッドの先端方向に向かって傾斜がついている形状のガイドです。
傾いていることによって糸がらみが減るというメリットがあります。
糸が絡んでしまうと、ほどく手間があるのはもちろん、キャスト時に糸が絡んで負荷がかかると、
最悪の場合ロッドの破損に繋がるため、釣りの快適性や安全性のために重要です。
なお、本記事で紹介するロッドは全てKガイド搭載でしたので、差別化ポイントにはなりませんでした。

カーボンの強化技術が採用されているか

ライトショアジギングは、シャクり続けるためロッドに負荷がかかる釣りです。
そのため、各メーカーで名称は異なりますが、カーボンの巻き方による強化技術があります。
例えば、シマノでいうと「ハイパワーX」という技術です。

ブランクス最外層をカーボンテープでX状に巻き付けて、さらにネジレを抑制する“強化構造”が『ハイパワーX』。巻き付けるカーボンテープの幅や角度は、釣種やどの部分に採用するかで自在に変え、綿密に調整が施されるため、ロッドの曲がりはアングラーの意図する方向性を維持します。つまり、アクションに一層のキレ味とシャープ感を与えます。

https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/shoresalt/shorejiggingandplugging/a075f00003e2chxqay_p.html

それでは、各社のロッドを見ていきましょう。

シマノのライトショアジギングロッド

比較表

名称(商品リンク)型番実売価格自重MAXジグ
ウェイト
グリップガイドリングカーボン強化構造
コルトスナイパーBBS96ML¥14,500233g50gストレートSiC(トップ)+アルコナイト
コルトスナイパーBBS96M¥16,900253g60gストレートSiC(トップ)+アルコナイト
コルトスナイパーBB LSJS96ML¥15,900182g50gセパレートSiC(トップ)+アルコナイト

コルトスナイパーBB

コルトスナイパーBBは、コルトスナイパーシリーズで最も安価なモデルですが、
大人気の定番ロッドです。
ジグウェイトがMAX50gのMLと、MAX60gのMをラインナップしています。
使い分けは、魚のサイズがメジロ(ワラサ)レベルまでならML、
ブリレベルも視野に入れるならMというイメージでしょうか。

Mモデルで253gと、そこそこ重量がありますが、不意の大物にも対応できるパワー重視モデルです。

ガイドリングはトップのみSiC、他はアルコナイトを採用しています。

また、カーボンの強化構造:ハイパワーXも搭載です。

この価格帯では十分なスペックを有しており、
パワー重視のモデルとしては万人におすすめできる定番モデルです

コルトスナイパーBB LSJ

コルトスナイパーBB LSJは、2023年7月に新たに発売されました。
コルトスナイパーBBのスペックを踏襲しながらも、軽量性を向上させたモデルです。

ジグウェイトMAX50gのMLモデルで182gと、コルトスナイパーBBより51gも軽いです。
ジグをひたすらシャクり続けるライトショアジギングにおいては、軽量性は大きなメリットです。
その分パワーでは劣るので、メインターゲットはハマチ(イナダ)等の中型青物になります。

ガイドや、カーボンの強化構造はコルトスナイパーBBと同様で、十分なスペックです。

一方、グリップがセパレートタイプになっている点は、好みが分かれるところです。

ダイワのライトショアジギングロッド

比較表

名称(商品リンク)型番実売価格自重MAXジグ
ウェイト
グリップガイドリングカーボン強化構造
ドラッガーX96ML¥15,800217g50gストレートアルコナイト*
ドラッガーX96M¥16,300255g70gストレートアルコナイト*
ショアジギングX96M¥11,200275g60gストレートアルコナイト
*メーカーサイトには記載なし

ドラッガーX

ドラッガーXは、ダイワのライトショアジギングロッドです。
ジグウェイトはMLでMAX50g、MでMAX70gです。

コルトスナイパーBBと同じ価格帯で、スペックも近いですが、ガイドリングにSiCは非搭載です。
(ガイドリングについてメーカーサイトに記述がありませんが、
アピールしていないということはSiCではないと思われます。)

カーボンの強化構造であるBRADING Xを搭載しています。

また、リールシートは、軽量化や高感度を実現するAIR SENSOR SEATを搭載です。

AIR SENSOR SEAT
カーボンファイバーの入ったエアセンサーシートにより、軽量化・高強度・高感度を実現します。ロッドの用途に応じて専用設計がなされており、汎用リールシートでは体験できない操作性をもたらします。

https://www.daiwa.com/jp/product/b1vam0h

ショアジギングX

ショアジギングXは、ドラッガーよりもさらに低価格帯の、エントリー向けロッドになります。

Mクラスがライトショアジギングに対応し、ジグウェイトはMAX60gです。
ただ、自重は275gと、かなり重めです。

その他のスペックはドラッガーXと近いですが、違いは、AIR SENSOR SEATが非搭載です。

メジャークラフトのショアジギングロッド

メジャークラフトはコスパに優れたロッドが多いため、この価格帯でのラインナップが豊富です。

比較表

名称(商品リンク)型番実売価格自重 MAXジグ
ウェイト
グリップガイドリングカーボン強化構造
トリプルクロスTCX-962LSJ\18,000190g(10ftモデル)*60gセパレートオールSiC
クロスライド1GXR1-962M/LSJ¥14,700190g*50gセパレートアルコナイト×
クロスライド1GXR1-962M¥14,600225g*60gセパレートアルコナイト×
クロステージCRX-962LSJ¥7,400198g*50gストレートアルコナイト
*メーカーサイトには記載なし

トリプルクロス

トリプルクロスは、実売18,000円程度と、本記事の中では値段が高めですが、
非常にハイスペックなロッドです。

ジグウェイトはMAX60g。
自重は不明ですが、10ftモデルが190gという情報があったので、軽量だと思われます。
グリップはセパレートです。

そしてなんと、本記事で紹介しているロッドで唯一、ガイドリングは全てSiCです。

カーボンの構造にもこだわりがあり、カーボンを4方向から編み込む強化構造
クロスフォースを採用しています。

軽量性を重視し、予算に余裕のある方には確実におすすめできるロッドです。

クロスライド1G

クロスライド1Gは、軽量性とパワーの両立をウリにしたロッドです。
ジグウェイトはM/LSJモデルでMAX50gMモデルでMAX60gです。
Mモデルは堤防でのブリにも対応とのことなので、
使い分けは、ブリクラスを視野に入れるかどうかでしょう。

自重はM/LSJモデルで190gMモデルで225gと、比較的軽量です。
グリップはセパレートタイプです。

ガイド素材はオールアルコナイトです。

また、カーボンの強化構造も、非搭載です。

クロステージ

クロステージは、実売価格1万円未満ですが、定価は\17,160のロッドで、
コスパの高い人気製品なので本記事で紹介します。

ジグウェイトはMAX50gで、自重は198gと、軽量です。
軽量ですが、グリップ形状はストレートです。

クロスライド1Gと同じく、ガイド素材はオールアルコナイトです。

ただし、カーボンの強化構造:マイクロピッチクロスフォースを採用しています。
このスペックで、クロスライド1Gの半額程度であることを考えると、
スペック上はコスパ最強のロッドと言えると思います。

その他メーカーのショアジギングロッド

比較表

名称型番実売価格自重MAXジグ
ウェイト
グリップガイドリングカーボン強化構造
アブガルシア ソルティースタイルSTLS-962M40-KR¥10,600174g50gストレートアルコナイト*
ジャッカル BRSBRS-S96ML-LSJ¥19,800200g50gセパレート?SiC(トップ)+アルコナイト
ジャッカル BRSBRS-S96M-SJ¥19,900210g60gセパレート?SiC(トップ)+アルコナイト
*メーカーサイトに記載なし

アブガルシア ソルティースタイル

ソルティースタイルは、アブガルシアのエントリー向けロッドです。

ジグウェイトはMAX50g、自重が174gと非常に軽量なのが特徴です。
グリップはセパレートです。

ガイドにも特徴があり、小口径のKRガイド採用により、軽量化と感度の向上を図っています。

ガイドリング素材は不明ですが、おそらくアルコナイトという情報があり、
価格帯を考えてもその可能性が高いと思われます。

カーボンの強化構造:Xカーボンテープも搭載です。

価格も安いため、軽量性を重視する場合はおすすめです。

ジャッカル BRS

BRSは、ジャッカルのルアーロッドシリーズです。
ジグウェイトはML-LSJモデルでMAX50gM-SJモデルでMAX60gです。
ブリクラスの大型回遊魚も視野に入れるなら、M-SJモデルという使い分けでしょう。

自重はML-LSJモデルで200gM-SJモデルで210gと、比較的軽量です。
グリップはセパレートタイプです。

ガイドリングはトップのみSiC、他はアルコナイトを採用しています。
価格を考えると、オールSiCではない点が、個人的には少し見劣りします。

カーボンの強化構造は、マイクロピッチ製法を採用しており、
他メーカーのようにX字に巻き付けるタイプではありませんが、パワーと軽量性を高めています。

ケース別おすすめロッド

それでは最後に、ケース別の個人的なおすすめロッドを紹介します。

不意の大物にも対応でき、万人におすすめ:シマノ コルトスナイパーBB

まず、パワー重視の場合におすすめできるのは、シマノのコルトスナイパーBBです。
少し自重は重めですが、不意の大物にも対応できるパワーがあり、確実に魚を寄せてくることができます。
トップガイドはSiCを採用していてスペック的にも問題なく、ショアジギングの定番モデルなので安心です

軽量性重視で、予算に余裕がある場合:メジャークラフト トリプルクロス

軽量なモデルの中でおすすめなのが、メジャークラフトのトリプルクロスです。
この価格帯で唯一、オールSiCガイドを搭載しています。
カーボンの強化構造も採用で、予算に余裕があれば非常におすすめできます。

軽量性重視で、予算を抑えたい場合:アブガルシア ソルティースタイル

軽量なモデルの中で実売\10,600と安いのが、アブガルシアのソルティースタイルです。
ガイドはアルコナイトですが、自重は174gで本記事のロッドでは最も軽量です。
ライトショアジギングは、ひたすらキャストし続ける体力が必要なので、
体力に自信がない方にもおすすめです。

さらに予算を抑えたい場合:メジャークラフト クロステージ

本記事は1~2万円のロッド紹介でしたが、1万円未満で、ほぼ同等のスペックを有するのが、
メジャークラフトのクロステージです。
実売価格が安くなっていますが定価は\17,160のロッドで、スペック的に不安な部分もありません
コスパは最強だと思うので、予算を抑えたい場合はおすすめです。

全ロッドの比較表

本記事で紹介した全ロッドの比較表です。
ぜひ、じっくり考えて後悔のない選択を。

名称(商品リンク)型番実売価格自重MAXジグ
ウェイト
グリップガイドリングカーボン強化構造
コルトスナイパーBBS96ML¥14,500233g50gストレートSiC(トップ)+アルコナイト
コルトスナイパーBBS96M¥15,300253g60gストレートSiC(トップ)+アルコナイト
コルトスナイパーBB LSJS96ML¥15,900182g50gセパレートSiC(トップ)+アルコナイト
ドラッガーX96ML¥15,800217g50gストレートアルコナイト*
ドラッガーX96M¥16,300255g70gストレートアルコナイト*
ショアジギングX96M¥11,000275g60gストレートアルコナイト
トリプルクロスTCX-962LSJ¥18,000190g(10ft)*60gセパレートSiC
クロスライド1GXR1-962M/LSJ¥14,700190g*50gセパレートアルコナイト×
クロスライド1GXR1-962M¥14,600225g*60gセパレートアルコナイト×
 クロステージCRX-962LSJ¥7,400198g*50gストレートアルコナイト
ソルティースタイルSTLS-962M40-KR¥10,600174g50gストレートアルコナイト*
BRSBRS-S96ML-LSJ¥19,800200g50gセパレート?SiC(トップ)+アルコナイト
BRSBRS-S96M-SJ¥19,900210g60gセパレート?SiC(トップ)+アルコナイト
*メーカーサイトには記載なし

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