暇さえあればネットで商品のスペックを調べている、釣り具マニアのサトルです。
本ブログでは、スペックと価格を徹底比較することで、目的別に最適な商品を紹介しています。
今回は、実売価格1~2万円のショアジギング専用ロッドについて、選び方と、
ケース別おすすめ4選について解説します。
本記事を読んでいただければ、自分の用途に最適で、かつコスパの良い商品の選び方が分かるので、
後悔のない選択のために、参考にしていただければと思います。
結論
結論から言うと、ケース別のおすすめは以下の通りです。(注:実売価格は変動します)
・不意の大物にも対応でき、万人におすすめできるのが、シマノのコルトスナイパーBB(実売¥17,325)
・コスパ重視の場合、おすすめなのが、メジャークラフトのトリプルクロス(実売¥15,980)
・軽量性重視の場合、おすすめなのが、アブガルシアのソルティースタイル(実売¥12,870)
以下で、その理由をご説明していきます。
こちらが、今回比較する全機種の比較表です。
赤のアンダーラインがおすすめ商品、黄色のアンダーラインがおすすめポイントです。
品名(メーカーリンク) | メーカー | 実売価格*1 | 型番 | 長さ (ft) | 自重 (g) | MAXルアー ウェイト (g) | グリップ | ガイドリング | Kガイド | カーボン強化構造 |
コルトスナイパーBB | シマノ | ¥17,325 | S96MH | 9.6 | 280 | 80 | ストレート | SiC(トップ)+アルコナイト | ○ | ハイパワーX |
ショアジギングX | ダイワ | ¥11,473 | 96MH | 9.6 | 280 | 80 | ストレート | アルコナイト | ○ | BRAIDING X |
ドラッガーX | ダイワ | ¥16,555 | 96M | 9.6 | 255 | 70 | ストレート | アルコナイト*2 | ○ | BRAIDING X |
トリプルクロス | メジャークラフト | ¥15,980 | TCX-962MH | 9.6 | ? | 80 | ストレート | SiC | ○ | クロスフォース |
NEWソルパラ | メジャークラフト | ¥12,870 | SPSJ-962MH | 9.6 | 257 | 80 | ストレート | fuji Oリング | ○ | × |
クロステージ | メジャークラフト | ¥16,252 | CRX-962MH | 9.6 | ? | 80 | ストレート | アルコナイト | ○ | マイクロピッチクロスフォース |
クロスライド1G | メジャークラフト | ¥15,290 | XR1-962MH | 9.6 | ? | 80 | セパレート | アルコナイト | ○ | × |
ソルティースタイル | アブガルシア | ¥12,870 | STJS-962MH-KR | 9.6 | 230 | 80 | ストレート | アルコナイト*2 | KRガイド*3 | Xカーボンテープ |
*2 メーカーサイトに記載なし
*3 小口径ガイドによりガイド重量約50%軽量化したもの
本記事におけるショアジギングロッドの定義
本記事では、カテゴリーを絞って比較するために、以下のロッドに限定します。
ジグ重量はMAX70~80g
本記事におけるショアジギングロッドは、
ジグ重量50~60gがメイン、MAXで70~80gのものとします。
メインターゲットはハマチ(イナダ)~ブリなどの中型・大型魚になります。
なお、MAX50~60gのジグを扱うライトショアジギングのロッドは、こちらで紹介しています。

長さは標準的な9.6ftで統一して比較
ショアジギングロッドの長さは、9~10ft程度です。
本記事では比較のために、最も標準的な9.6ftのモデルで統一します。
軽さや取り回しの良さを重視したい場合は、9ft台前半、
遠投性を重視したい場合は、10ft台のロッドを選択するとよいでしょう。
2ピースの専用ロッドに限定
万能ルアーロッドや、エギングロッド・シーバスロッドなどを代用することも可能ですが、
本記事で取り扱うのはショアジギング専用のロッドとします。
また、持ち運びに便利な3ピース以上のロッドや、振り出しロッドも対象外とします。
選び方・差別化ポイント
まずは、メーカーやモデルごとにどういった違いがあり、どのような観点で選ぶのか見ていきます。
パワー重視か、軽量性重視か
各メーカーのモデルを見ていくと、不意の大物にも対応できるパワーを重視したモデルと、
軽量で快適な釣りができることを重視したモデルに分かれていることが分かります。
そして、その2タイプではグリップの種類が異なる場合が多いです。
パワー重視モデル
ショアジギングでは、釣り場によっては80cmを超えるブリなどもヒットするため、
そのような釣り場ではパワーのある竿だと安心できます。
パワー重視のモデルは、グリップがストレート(リールシートから竿尻まで繋がっている)
のものが多いです。
ストレートタイプは、少し重いですが、重心位置が手元に近くなるのでかえって持ち重りしにくい、
などのメリットがあります。

軽量性重視モデル
一方で、回遊待ちの釣りでもあるので、一日中キャストとシャクリをし続けられる軽量性も、
大きなメリットです。
軽量性重視のモデルは、グリップがセパレート(リールシートと竿尻のグリップが離れている)
のものが多いです。
セパレートタイプは、軽くて感度が高いですが、持ち重り感が生じる場合があります。

どちらのタイプにするかは、釣り場でどういった魚が釣れるかと、
自身の体力などを考えて選ぶのがよいでしょう。
ストレート/セパレートというグリップ形状の違いもポイントです。
ガイドリング素材とガイド形状
ガイドリングの素材
ガイドについているリングの素材にも違いがあります。
この価格帯で用いられる素材には主に3種類あり、性能が高く高価な順に、
SiC > アルコナイト > Oリング(ハードガイド)になります。
高性能なものほど耐摩耗性、放熱性、滑りやすさに優れており、ラインへのダメージが少ないです。
中でもトップガイドには負荷がかかるので、トップガイドのみSiC、といったものもあります。
形状:Kガイドを採用しているか

Kガイドとは、ロッドの先端方向に向かって傾斜がついている形状のガイドです。
傾いていることによって糸がらみが減るというメリットがあります。
糸が絡んでしまうと、ほどく手間があるのはもちろん、キャスト時に糸が絡んで負荷がかかると、
最悪の場合ロッドの破損に繋がるため、釣りの快適性や安全性のために重要です。
なお、本記事で紹介するロッドはほぼ全てKガイド搭載でしたので、差別化ポイントにはなりませんでした。
カーボンの強化技術が採用されているか
ライトショアジギングは、シャクり続けるためロッドに負荷がかかる釣りです。
そのため、各メーカーで名称は異なりますが、カーボンの巻き方による強化技術があります。
例えば、シマノでいうと「ハイパワーX」という技術です。
ブランクス最外層をカーボンテープでX状に巻き付けて、さらにネジレを抑制する“強化構造”が『ハイパワーX』。巻き付けるカーボンテープの幅や角度は、釣種やどの部分に採用するかで自在に変え、綿密に調整が施されるため、ロッドの曲がりはアングラーの意図する方向性を維持します。つまり、アクションに一層のキレ味とシャープ感を与えます。
https://fish.shimano.com/ja-JP/product/rod/shoresalt/shorejiggingandplugging/a075f00003e2chxqay_p.html
比較一覧表
以上を踏まえて、改めて比較表をご覧ください。
赤のアンダーラインがおすすめ商品、黄色のアンダーラインがおすすめポイントです。
品名(メーカーリンク) | メーカー | 実売価格*1 | 型番 | 長さ (ft) | 自重 (g) | MAXルアー ウェイト (g) | グリップ | ガイドリング | Kガイド | カーボン強化構造 |
コルトスナイパーBB | シマノ | ¥17,325 | S96MH | 9.6 | 280 | 80 | ストレート | SiC(トップ)+アルコナイト | ○ | ハイパワーX |
ショアジギングX | ダイワ | ¥11,473 | 96MH | 9.6 | 280 | 80 | ストレート | アルコナイト | ○ | BRAIDING X |
ドラッガーX | ダイワ | ¥16,555 | 96M | 9.6 | 255 | 70 | ストレート | アルコナイト*2 | ○ | BRAIDING X |
トリプルクロス | メジャークラフト | ¥15,980 | TCX-962MH | 9.6 | ? | 80 | ストレート | SiC | ○ | クロスフォース |
NEWソルパラ | メジャークラフト | ¥12,870 | SPSJ-962MH | 9.6 | 257 | 80 | ストレート | fuji Oリング | ○ | × |
クロステージ | メジャークラフト | ¥16,252 | CRX-962MH | 9.6 | ? | 80 | ストレート | アルコナイト | ○ | マイクロピッチクロスフォース |
クロスライド1G | メジャークラフト | ¥15,290 | XR1-962MH | 9.6 | ? | 80 | セパレート | アルコナイト | ○ | × |
ソルティースタイル | アブガルシア | ¥12,870 | STJS-962MH-KR | 9.6 | 230 | 80 | ストレート | アルコナイト*2 | KRガイド*3 | Xカーボンテープ |
*2 メーカーサイトに記載なし
*3 小口径ガイドによりガイド重量約50%軽量化したもの
ケース別おすすめの理由
不意の大物にも対応でき、万人におすすめ:シマノ コルトスナイパーBB
まず、パワー重視の場合におすすめできるのは、シマノのコルトスナイパーBB(実売¥17,325)です。
少し自重は重めですが、不意の大物にも対応できるパワーがあり、確実に魚を寄せてくることができます。
トップガイドはSiCを採用していてスペック的にも問題なく、ショアジギングの定番モデルなので安心です
コスパ重視の場合:メジャークラフト トリプルクロス
コスパ重視の場合におすすめなのが、メジャークラフトのトリプルクロス(実売¥15,980)です。
この価格帯で唯一、オールSiCガイドを搭載しています。
カーボンの強化構造も採用で、コスパ重視の場合非常におすすめできます。
軽量性重視の場合:アブガルシア ソルティースタイル
軽量性重視の場合におすすめなのが、アブガルシアのソルティースタイル(実売¥12,870)です。
ガイドはアルコナイトですが、自重は230gで本記事のロッドでは最も軽量です。
ショアジギングは、回遊があるまでひたすらキャストし続ける釣りなので、軽量性は大きな武器です。
また、体力に自信がない女性や、小柄な方にもおすすめです。
まとめ
ショアジギングを快適に行うには、専用ロッドの使用がとても重要です。
後悔のない選択のために、参考になれば幸いです。